Uberの最高経営責任者(CEO)であるTravis Kalanick氏は、誰もが同社を問題だと感じているのは、議論の的となっている相乗りサービスのせいではないと言う。
Uberはただ誤解されているだけだというのが、同氏の考えだ。
Kalanick氏は米国時間9月8日、TechCrunchがサンフランシスコで開催した「Disrupt SF 2014」のカンファレンスで、「みんなから大物だと思われるようになると、喧嘩っ早く荒々しい人間でいることは許されない」と語った。
Kalanick氏が「喧嘩っ早い」と言ったのは、Uberがこれまで行ってきた積極的な拡大戦略のことだ。スマートフォンアプリで車を手配できるオンデマンド配車サービスは常に議論を呼んでいるが、最近話題になっているのは、競合企業Lyftとの公の場での中傷合戦だ。両社は、何千回も車を予約してはキャンセルするという方法で自分たちのサービスを意図的に利用不能に追い込んだとして、お互いを非難した。また、Uberは、過去にかなり強引な戦略でドライバーを採用したことを認めている。
Kalanick氏によれば、同氏が悪評を買っているのは、「自分がどういう経歴の持ち主なのか」を人々が理解してないからだという。Kalanick氏が自身初の会社としてネットワーキングソフトウェア企業を設立したのは2001年だったが、この会社は給料も払えない状態が4年間続いた。「困窮という言葉は使いたくないが、うまくいっているものがなければ、それほど多くのお金を得られない」と同氏は言う。
「この事業の本質は、非常に破壊的であるということだ。途方もなく破壊的であるからこそ、反対側から揺さぶりをかけてくれる多くの有力者や協力者が得られる」(Kalanick氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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