パリ発--複数のタクシー運転手が現地時間1月13日、パリ郊外でオンデマンド配車サービス「Uber」の車を襲撃した。Uberなどの企業による新手の競合サービスや新たな課税に抗議したものだが、このような行為によってその大義は損なわれている。居合わせた乗客の一人Renaud Visage氏が明らかにした。
Eventbriteの最高技術責任者(CTO)であるVisage氏は事件から数時間後、米CNETによる取材に対し、「無分別に車を攻撃するのは愚かなことだ。宣伝行為としてふさわしくない」と述べた。Visage氏は、次にパリ空港から帰宅する際には、タクシーではなく、Uber車を利用するつもりだと話した。
同氏によると、他の車の乗客の中には、車から道路脇に無理やり降ろされた人もいるという。
攻撃者らはUber車の窓ガラスを壊したり、タイヤを切り付けたりしたと、Visage氏や一緒にいた同僚のKat Borlongan氏は証言している。また、2人とも窓ガラスの破片で両手にけがを負ったという。
今回の襲撃は、タクシー運転手らが新たな課税に抗議するとともに、Uber、「LeCab」「SnapCar」「Allocab」などの配車サービスに異議を唱える中で起こった。これらのサービスは、スマートフォンアプリを使って迅速に車を捕まえられるようにするもの。タクシー業界のロビイストは12月、Uberのようなサービスに対し、実際に乗客をピックアップするまでに最低15分間の待ち時間を課す規則を設けることで大きな勝利を得た。この規則は、同国で1月1日から施行されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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