UPDATE ベルリン発--Microsoftが「Nokia Lumina」の3つの新しいモデルを発表し、同社の新しいミッドレンジのスマートフォンは他社製ハイエンドモデル並みの性能を持つとアピールした。また、カメラアプリおよび音声アシスタント「Cortana」を近く改良することも発表した。
ベルリンで開催されている家電見本市IFA 2014において現地時間9月4日に行われたプレスカンファレンスで、Microsoftのモバイル機器販売担当コーポレートバイスプレジデントのChris Weber氏は、「Nokia Lumina 830」が「初の手頃な価格のフラッグシップ機」であると述べた。
ハードウェアの仕様から言えば、「これはサムスンやAppleのフラッグシップ機とも肩を並べる」と、Weber氏は語っている。
またMicrosoftは、3Gネットワーク対応でデュアルSIMカードをサポートしたローコストモデル「Lumina 730」、より高速な4G LTEに対応した「Lumia 735」も発表した。Lumina 830では「PureView」のメインカメラを強調しているのに対し、730と735は高画質の5メガピクセル前面カメラを備え、自分撮りを重視したモデルと位置付けている。どのモデルも2014年9月から出荷される。
Lumina 830は、1280×720ピクセルの5インチ画面、Qualcomm製の1.2GHzクアッドコアの「Snapdragon 400」プロセッサを搭載し、価格は330ユーロだとMicrosoftは述べている。Lumina 730と735では、1280×720ピクセルの画面と1.2GHzクアッドコアのプロセッサは同じだが、画面のサイズがやや小さい4.7インチとなる。730の価格は199ユーロから、735は219ユーロからとなっている。
Nokiaの携帯電話事業の買収により、Microsoftはハードウェア企業になったが、携帯電話分野ではやはりソフトウェアが決定的に重要だ。そのためMicrosoftは、2014年第4四半期に実施する予定の2つの改良について発表した。1つは「Windows Phone」OSの「Lumia Denim」アップデートだ。これにより音声アシスタント「Cortana」がさらに使いやすくなり、携帯電話がアイドル状態でも「Hey, Cortana」と呼びかけると起動する。もう1つは新しいカメラアプリのリリースで、画質がさらに向上し、動作も速くなるとMicrosoftは述べている。ハードウェアボタンを押すとすぐに起動し、毎秒24フレームの4Kビデオをサポート、バーストモードでさらに高いフレーム数での撮影も可能だ。
Lumina 830の仕様をさらに詳しく見ておくと、金属とプラスチックを併用したボディは厚さ8.5mm、OSは「Windows Phone 8.1」、「Microsoft Office」搭載、容量2200mAhのバッテリ、1GバイトのRAM、16Gバイトのストレージ、802.11a/b/g/nの無線LAN対応、前面カバーに「Gorilla Glass 3」を採用、3つのマイクロフォン、15Gバイトの「OneDrive」ストレージとなっている。また、10メガピクセルのカメラは、Carl Zeiss製レンズと光学手ブレ補正機構を搭載し、Microsoftが高画質の証しとして用いる「PureView」のブランドとなっている。
Lumina 730および735の主な仕様は、1GバイトのRAM、8Gバイトのストレージ、微光での撮影に強いF1.9のレンズを採用した6.7メガピクセルのメインカメラ、ビデオ通話と自分撮りに適した5メガピクセルの広角前面カメラ、取り外し可能な2200mAhのバッテリ、802.11a/b/g/nの無線LAN対応、2つのマイクロフォンなどだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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