以前Hewlett-Packard(HP)が手がけていたOSのオープンソース版で、現在はLGのプラットフォームとなっている「Open webOS」が新しい名前になった。
Open webOSはこのほど「LuneOS」に改称されたことが、米国時間9月1日に発表された。以前の正式名称は「WebOS Ports Open webOS」といい、「あまりキャッチーではなかった」と同モバイルOSの開発チームは述べている。
Open webOSは、最初にPalmが開発し、2011年にHPがPalmの買収を通じて取得したモバイルOS「webOS」から派生したものだ。HPとPalmは、いずれもwebOSを軌道に乗せようとして失敗し、最終的にHPは同OSをオープンソース化した。
これを機に、Open webOSのチームは代替的なモバイルOSの開発に着手した。またその後、webOSの権利はHPからLGに移った。LGは現在、webOSをテレビなどの消費者家電に活用しようとしている。
LuneOSへの改称に伴い、同プラットフォームにいくつかの改善がなされた。最初のリリースは「Affogato」と呼ばれており、スマートフォンおよびタブレットでの使用に向けて安定性が向上している。LuneOSチームによると、LuneOSはGoogleの「Nexus 4」と「HP TouchPad」のほか、「GALAXY NEXUS」と2012年の「Nexus 7」でも動くが、同OSが目指しているのは、他のデバイスへの移植を容易にすることだという。
「われわれの主眼は、市場に登場する新デバイスに対応していくことではない。安定して、使いやすく、移植しやすいソフトウェアベースを提供することだ」とLuneOSチームは述べている。
もうひとつ注目すべき点は、LuneOSが「iOS」や「Android」の対抗馬となることを目指していないことだ。現にLuneOSチームは、「AndroidやiOSと機能を比較される存在になるつもりはない」と述べている。
同チームは今後、プロジェクトを改善し、より多くの人の協力を得たいと考えている。LuneOSは「小さな」チームが手がける「大きなプロジェクト」だと同チームは述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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