IFAなど、来週から始まる業界イベントが多いため、今週はややニュースが乏しくなると予想されたが、サムスンとLGは少々早めに新製品を発表した。
サムスンがまた新しいスマートウォッチ「Gear S」を発表した。OSに「Tizen」を採用し、3G無線通信に対応している。縦長の2インチ「Super AMOLED」曲面ディスプレイを持つことから、これを「Gear Note」と呼ぶ人もいた。
Gear Sは、WiFiとBluetoothを搭載し、3G無線通信と内蔵アンテナも備えているため、携帯電話端末が近くになくても単体で使用できる。ターンバイターン方式の歩行者用ナビゲーションアプリは「HERE」だ。また、GPSチップも組み込まれており、携帯電話と接続しなくてもジョギングやウォーキングに使用できる。
Gear Sのプロセッサは1GHzデュアルコア、RAMは512メガバイト、内部ストレージは4Gバイトだ。300mAhのバッテリーの駆動時間は、通常の使い方で2日間とされている。
LGは数日前に「G Watch R」のティーザー広告ビデオを公開したが、その正式発表は9月5日から始まるIFAを待たねばならないものと思われていた。だがLGは、他の多くのIFA関連ニュースに埋もれてしまうリスクを嫌ってか、一足早くG Watch Rを正式に発表した。
ビデオでは盤面をほんの一瞬見られるだけだったが、これでようやくこのスマートウォッチの全体をじっくり見られるようになった。Motorolaの「Moto 360」のような円形ディスプレイの下部がカットされた形ではないことも確認され、一見したところ、普通のアナログ腕時計としか思えない。筆者には外観に文句のつけようがなく、第4四半期の買い物の1つになりそうだ。
G Watch Rの特徴は、盤面全体を占める1.3インチ、解像度320×320ピクセルの円形プラスチックOLED(P-OLED)にある。OSに「Android Wear」を採用し、プロセッサは1.2GHzの「Snapdragon 400」、RAMは512Mバイト、内部ストレージは4Gバイト、バッテリーの容量は410mAhとされている。また、心拍計も内蔵する。価格や販売地域、発売時期などの情報は、まだ明らかにされていない。
Motorolaは「Moto 360」で人々に強い印象を残したが、Moto 360がすぐには発売されないのであれば、スマートウォッチの購入希望者には他にも魅力的な選択肢がたくさんありそうだ。一般消費者にとってスマートウォッチはまだ必需品というほどでもなく、製品のバラエティが充実してくるまでには、もう少し時間がかかるだろう。9月にはAppleが「iWatch」を発表すると見られ、そうなると一般の人々のスマートウォッチに対する認識が変わる可能性はある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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