2014年の全米オープンテニスに登場するのは、ハイテクラケットだけではない。Ralph Laurenは同大会において「Polo Tech」を発表する。Polo Techは、バイオメトリクスセンサを備えたコンプレッションシャツで、手首に何か巻いたりしなくても、極めて高度なフィットネスバンドのような働きをする。
シャツの中に編み込まれたセンサは、加速度計、ジャイロスコープ、心拍モニタなどからなる。データモジュールが収集したデータは「iOS」用アプリに送られ、同アプリがストレスレベル、消費カロリー、呼吸、心拍、エネルギー出力をモニタリングする。このシャツを身に着けた選手は、呼吸を深くしたり、運動量を増やして目標心拍数を達成したり、競技中のストレス軽減を図ったりすることで、トレーニングを調整できる。
ただし、トーナメント方式で行われる実際の試合に、有名テニス選手がPolo Techシャツを着て登場することはない。現在、全米大学テニス協会のランキングでシングル1位のMarcos Giron選手が、練習でこのシャツをテスト着用し、センサから収集した情報に基づいて調整を試みる予定だ。
また、全米オープンに参加する一部のボールボーイ(女性用シャツはまだ開発中)も同シャツを着用する。ぴったりしすぎない普通のポロシャツを着たボールボーイではなく、ポロの馬の黄色いロゴが入った、タイトな黒色シャツを身に着けたボールボーイを探してみよう。
Polo Tech開発に際して、Ralph Laurenはバイオメトリクス衣料メーカーのOMsignalと提携した。OMsignalは現在、自社オリジナル版のシャツとブラックボックス(データ収集装置)を199ドルで予約販売している。OMsignalブランドのシャツは、男性用、女性用とも2014年中に発売される見込みだが、目立つ黄色の「Polo」ロゴは入っていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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