後発の影響は「思ったよりある」--ニュースアプリ「カメリオ」が攻勢へ - (page 2)

パーソナルニュースの可能性は大きい

 カメリオは自分の興味のある情報を中心に閲覧できる“パーソナルニュース”メディアだ。しかし、同じくSNSなどの履歴から個々の嗜好にあったニュースを配信していたGunosyは、ユーザー数を増やすために網羅的なニュースアプリへと方針転換。さらに、テレビCMなどを大量に投下したことで急速に成長した。

 こうした状況がある中でも、柴田氏はパーソナルニュースだからこそ提供できる価値があるとし、その可能性を追求したいと話す。現在は6万ダウンロードだが、今回のリニューアルをきっかけに、2014年内に100万ダウンロードを目指すとしている。

 また、同社のメインユーザーであるビジネスパーソン向けの情報や機能も充実させていきたいという。すでに名刺管理アプリ「Eight」や「すごい名刺管理」と連携し、撮影した名刺の企業に関する最新ニュースをチェックできる機能を搭載しており、「それぞれのユーザーの10%ほどに利用されている」(柴田氏)。今後は、連絡帳や予定表など他のアプリと連携して簡単にテーマを登録できる機能も提供していきたいという。

 ところで、ビジネスに特化したニュースアプリとしては「NewsPicks」が先行している。この点については「NewsPicksが幅広いテーマで意見を話す場を形成する『新聞』だとしたら、カメリオは忙しくて情報が追えないビジネスパーソンが興味のある情報だけを拾える『雑誌』。目的が違うと思っている」とコメント。競合するとは考えておらず、むしろ組み合わせて使ってほしいとした。

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