クラウド大手のSalesforce.comは米国時間8月21日、株式市場の取引終了後に2015会計年度第2四半期決算(7月31日締め)を発表した。ほとんどの項目が、ほぼアナリストの予想通りかそれ以上だった。
Salesforce.comの第2四半期決算は、純損失が約6110万ドル(1株あたり10セント)となった。
売上高は13億2000万ドルと前年同期比38%増で、非GAAPベースの利益は1株あたり13セントだった。
ウォール街は、売上高が12億9000万ドル、1株あたり12セントの利益を予想していた。
サブスクリプションおよびサポートの売上高は前年同期比37%増の12億3000万ドル、プロ向けサービスの売上高は約58%の増の8600万ドルだった。
最高経営責任者(CEO)のMarc Benioff氏は用意していたコメントで、第2四半期や第3四半期よりも通年に重点を置き、売上高について次のように語った。
Salesforce.comは第2四半期、売上高が前年同期比で38%増加、繰延収益と営業活動キャッシュフローが前年同期比で30%以上増加し、成長スピードで引き続きソフトウェア企業のトップ10であり続けている。2015会計年度通年の売り上げ見通しは再び3000万ドル引き上げて、予想レンジ上限が53億7000万ドルとし、これは前年比32%増となる。2013年に最初に発表してから、2015会計年度の売上高見通しは1億7000万ドル増加した。
第3四半期についてウォール街は、売上高を13億7000万ドル、1株あたりの利益を13セント以上と予想している。
Salesforce.comは第3四半期の売り上げの見通しを、13億6500万ドル~13億7000万ドルとした。前年比27%の増加で、利益は1株あたり12~13セント減少するという予想だ。
この第3四半期の見通しは少し穏やかなものだったものの、Salesforce.comは通年の見通しを上方修正し、売上高を53億4000万ドル~53億7000万ドル(前年比31~32%増)、1株あたりの利益を50~52セントとした。
Benioff氏は株主とアナリストに向けた21日の電話会見で、ヨーロッパ各地の新しいデータセンターと拠点の開設について述べる中で、まもなくあるブランドラインのサービスが登場するだろうと語った。
新しいサービスは、Benioff氏がテクノロジの最大のイベントだというDreamforce 2014で発表される予定だが、それは「スツールの5番目の脚」になるというだけで、詳しい内容について同氏は明らかにしなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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