無限に広がり続けるパブリック・ライセンスと創作・流通の連鎖。皆さんも、その気になれば自作の音楽や動画、文章などにCCを付けることができます。方法は簡単。
(1)前述のFlickrやYouTubeのように、作品をアップする際にCCマークを選べるサービスは少なくありません。この場合には、画面の指示にただ従うのみです。
(2)それ以外の場合には、クリエイティブ・コモンズの「CCライセンス付与」ページに飛んで、画面の指示通りに希望の条件を選べば、その内容のCCマークのアイコンとコードが自動表示されます。それを作品のウェブページなどに張り付けるだけです。これで、世界中の人が皆さんの作品をCC作品として検索し、使うことができるようになります。
もちろん、作品の中に他人の著作物が混ざっていたり、プライバシーを侵害するような動画・写真を公開しないよう注意するのは当然。
以上、CCを使ったサービスや使い方をもっと詳しく知りたい方は、クリエイティブコモンズ・ジャパンの理事でもあるドミクニ・チェンさんが書いたこちらを参照のこと。皆さんの前に、作品を通した世界中の人々との無限のネットワークの可能性が広がる本です。CCにて無償ダウンロード可!
今回は、原稿にコメントしてくれた同じくクリエイティブコモンズ・ジャパン理事の永井幸輔弁護士にも感謝。さあパブリック・ライセンスを上手に使って、皆さんも作品を発表し活用してみよう! 夏休みは終わっちゃったけど。
(続きは次回)
レビューテスト(14):クリエイティブ・コモンズマークが付いていても、あくまでもクリエイターに連絡を取ってからでなければ、作品は利用できない。○か×か。正解は本文中に!
【第1回】著作物って何?--文章・映像・音楽・写真…まずイメージをつかもう1991年 東京大学法学部卒。1993年 弁護士登録。米国コロンビア大学法学修士課程修了(セゾン文化財団スカラシップ)など経て、現在、骨董通り法律事務所 代表パートナー。
著書に「著作権とは何か」「著作権の世紀」(共に集英社新書)、「エンタテインメントと著作権」全4巻(編者、CRIC)、「契約の教科書」(文春新書)、「『ネットの自由』vs. 著作権」(光文社新書)ほか。
専門は著作権法・芸術文化法。クライアントには各ジャンルのクリエイター、出版社、プロダクション、音楽レーベル、劇団など多数。
国会図書館審議会・文化庁ほか委員、「本の未来基金」ほか理事、think C世話人、東京芸術大学兼任講師などを務める。Twitter: @fukuikensaku
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