Intelは米国時間8月14日、ラッパーの50 Cent(Curtis Jackson氏)が所有するヘッドホンメーカーSMS Audioとの新たな提携を発表し、両社の協業の第1弾となる一連のフィットネス向けヘッドホン「SMS Audio BioSport In-Ear Headphone」について明らかにした。
エクササイズ中にユーザーの心拍数を測定できるこのデバイスは、Intelが進めているウェアラブルへの取り組みの一環だ。Intelは2014年3月、フィットネスバンドメーカーのBasis Scienceを買収しており、8月13日にはMichael J. Fox Foundation for Parkinson's Researchとの提携により、ウェアラブル技術を利用して神経変性疾患の研究、治療の向上に取り組むと発表している。
「われわれIntelにとって、これは道楽ではない」と、IntelのNew Devices Groupのゼネラルマネージャーを務めるMike Bell氏は14日、インタビューで語った。「われわれは、ウェアラブル技術が大きなセグメントになると確信している」(Bell氏)
さらにBell氏は、新型ヘッドホンが、Intelのウェアラブル戦略の一端を示すものだと付け加えた。Intelは、デバイスに新しい機能を付加することを目指しているが、その技術を基本的に「見えない」ようにしていくという。このヘッドホンの場合、Intelはバッテリを不要にし、スマートフォンのオーディオジャックから電源を取れるようにすることができると、Bell氏は説明した。その機能により、このデバイスは他のヘッドホンと概して同じ見た目になり、LGの「Heart Rate Monitor Earphone」に搭載されているような単独の充電式バッテリは不要になる。
Intelは1月、バイオメトリック機能を持ち、オーディオジャックから電源を取れるイヤホンを開発していると述べていた。
Bell氏によると、BioSport In-Earは、皮膚下の血流を観察するという、非侵襲的な(針や管などを体内に挿入しない)方法で正確な心拍数を読み取る光センサを採用しているという。このセンサはサードパーティー企業の開発によるものだが、SMS AudioとIntelはその社名を明らかにしなかった。
ユーザーは、ボストンを拠点とするFitnessKeeperが開発したアプリ「RunKeeper」で心拍数データを追跡できる。RunKeeperを併用すれば、ユーザーは、BioSport In-Earから得られる心拍数データに加え、このアプリから得られる自分の走行距離やスピードのデータも追跡できる。同アプリは、スマートフォンのGPSシステムを使って動きを測定する仕組みだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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