山川氏 :今の視聴傾向を見ていると、座して待っていてはダメという危機感は強くあります。若い人たちはテレビを見ないで、その時間何をしているのかというとスマートフォンやタブレットを見ています。そうした環境変化の中で、配信やネットの世界に取り組んでいくことは重要だと思います。
先行配信は思い切って振り切った形をあえて取りました。これがベストかどうかはいずれ結果でわかることですが、今回は4月からHuluとより親密な関係が築けるようになったので、配信と放送の循環の輪を大きくしていきたいと思っています。
加藤氏 :まさしくその通りです。コンテンツビジネスの次につなげるために今回は先行配信という形を取りました。先行配信以外にも、ドラマは放送直後から提供しますし、視聴期限も設けていません。
また連続ドラマ「ST」に関しては、2013年にテレビ放送された2時間のスペシャルドラマも提供しているのですが、提供開始のタイミングについても、最も今回の連続ドラマの視聴率につながるタイミングを話し合いながら決めさせていただきました。その辺りの連携は常にとっています。
山川氏 :先行配信や連続ドラマの放送直後からの配信など積極的に取り組んでいくことで話題にもなりますし、見てもらうことが第一です。ドラマは放送期間3カ月の勝負なので、初回から3回目程度までの間に認知してもらうことが重要です。そういう意味でもHuluに加入していればいつでも見られるのは、安心感がありますね。
加藤氏 :話題にのぼらないと認知の拡大もなく、結果、知らないから見ないで終わってしまいますよね。何らかの形で番組を知ってもらうこと、実際にご覧いただくことが重要だと考えています。そして、そこの部分で、お互い何ができるのかと協力しながら今後も取り組んでいきたいと思っています。
山川氏 :先行配信については、今回は初めての試みなので、実験的な意味合いが大きいです。今後の反響や成果を見て、勝ちパターンを見つけていきたいと思っています。
それ以外ですと、Huluに質、量ともによい形でコンテンツを提供していきたいですね。将来的にはコンテンツを一緒に作るくらいまでもっていきたいです。そこまで踏み込んでやっていきたいと思っています。
加藤氏 ::提供いただいたコンテンツに対して、どうすれば最もたくさんの人に見ていただけるのかを突き詰めていくことだと思います。例えば新しいドラマが入ったら、前作もご覧いただけるように、出演者の出ている映画やドラマを特集して見ていただけるようにするなど、お客様へのご提案方法はたくさんあります。そうしたご提案で、認知や興味の範囲を広げることで、Huluを知って、実際に見ていただいた後に、現在放送中のテレビを見ていただくなどの循環する環境を作っていきたいです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス