これらテストマーケティングの成果として、freebit mobileの認知度は福岡エリアで24.8%、名古屋エリアで16.2%に高まったとのこと。料金が安いながらも安っぽいというイメージはなく、話題性があり革新的という評価がなされたという。
そうした結果から、フリービットでは旗艦店の「ATELIER」を東京に出店することを決定。渋谷・スペイン坂に地下1階・地上3階建ての「ATELIER freebit 渋谷スペイン坂」を8月9日にオープンする。また同日よりシンガーソングライターユニットの「Goose house」を起用したテレビCMを関東圏で放映することを発表した。これらの取り組みによって「東京での知名度を60%に上げる」と、石田氏は意気込んだ。
スマートフォンに関しても、新たに8月9日より提供する「PandA」の新モデルとなる3rd Lotが公開された。従来モデルと比べ、Android 4.2.2を採用し、CPUは1.3GHzのクアッドコアを採用するなどやや進化しているが、最も大きく変化しているのはディスプレイサイズだ。
1つの端末であらゆるニーズに応えられるよう、5.5インチのディスプレイを採用したファブレットクラスの端末となったのが、大きな違いとなっているようだ。なお通信はLTEに対応せず、引き続き3Gのみとなるが、その理由について石田氏は「LTEに対応させるとバッテリ消費が大きくなってしまい、効率が悪くなるため」と答えた。
端末価格は2万4000円で、24回払いの場合月額1000円、基本料金プラン(月額1000円)と合わせると、月額2000円で利用できる計算になる。これに加えて、動画視聴時などに利用する「高速チケットオプション」(250円/100Mバイトから)や、3Gの通話が利用でき番号ポータビリティも可能になる「3G音声オプション」(月額953円)など、いくつかのオプションを組み合わせて利用する形となるとのことだ。
PandA 3rd Lotはfreebit mobile専用に作られた端末だけあって、初心者でも分かりやすく利用できるよう、独自のアプリも多く備えている。中でも注力しているのがホーム画面アプリの「PandA Home」とのことで、Android標準に近い「Standard」に加え、必要なアイコンを1つの画面に集約した「Stylish」、そしてシニアなどに分かりやすいよう、アイコンを大きく分かりやすくし、かつボタンを押しこむことで初めて反応するようにした「Tenjin」という3つのインターフェースを備えている。
他にも、子供にスマートフォンを持たせる上で必要になる、利用時間やアプリの制限などが可能な「PandAファミリー」や、独自の特許技術を用い、インターネットを経由せずに高品質を実現したIP電話アプリなども用意した。これらのアプリは3rdモデルだけでなく、従来のPandA端末でも利用できるが、端末性能が異なることから、旧モデルではクラウドでの処理を増やしCPUにかける負担を減らすなどして、端末を問わず快適に利用できる仕組みを整えているとのことだ。
またサポートに関しても、電話や店舗でのサポートに加え、リモートでスマートフォンを操作してサポートする仕組みを無料で提供するなど、技術を活かしたサポート体制を整えていることをアピール。さらに同社では、主としてシニアユーザーに向けたスマートフォン講習会も開いており、好評を得ていることから今後は子供向けの講習会も実施していきたいとしている。
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