Appleとサムスンは米国時間8月5日、米国外で相互に起こしていた訴訟すべてで和解することに合意したと発表した。ただし、両社によると、米国内で提起されている知的財産訴訟については、この取り決めの影響を受けないという。
「サムスンとAppleは、米国外における両社間の訴訟すべてを取り下げることで合意した。今回の合意は、ライセンス契約を含んでおらず、また、米国の裁判所で既に起こされている訴訟は、引き続き追及される予定だ」と両社は声明で述べた。
Appleとサムスンは、共同声明以外のコメントを控えた。
Appleとサムスンは2011年から、両社製のスマートフォンやタブレットのデザインや機能に関して争ってきた。両社にとって、この長期にわたる争いは、金銭以上の意味を持つ。この争いで実際に懸かっているのは、モバイル端末の市場だ。Appleは現在、同社売り上げの3分の2をiPhoneとiPadから得ている。韓国を拠点とするサムスンは、世界最大のスマートフォンメーカーだ。双方とも、市場に対する支配を維持したいと考えている。また、同時に、新興市場では中国のXiaomi(小米科技)のような新しいベンダーからの激しい競争に直面もしている。
Appleとサムスンは、米国において長期にわたり激しい知的財産訴訟を繰り広げてきたが、アジアや欧州においても激しく争ってきた。その結果は一様ではなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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