モバイル決済のSquareが、Caviarの買収を認めた。Caviarはフードデリバリーの新興企業で、買収はSquareの収益増加につながる可能性がある。
同社は米国時間8月4日、この買収を発表した。この買収については、7月にうわさが浮上していた。Squareは詳しい買収条件を公表していないが、The New York Timesは、SquareがCaviarに9000万ドル相当を株式で支払ったと報じている。
Caviarはしばらくの間、独立したサービスとして存続する。Squareは、小規模企業にモバイルクレジットカードリーダーサービスを提供しているが、Caviarの買収は同社の商業者向けサービスの拡大につながると述べている。Squareは、「Square Capital」プログラムによる商業者への資金貸付など、複数の金融サービスを試行している。
「Caviarの統制されたシームレスなデリバリーサービスは、まさにわれわれが購入者と販売者に提供したいと思う類のものである」とSquareの最高経営責任者(CEO)を務めるJack Dorsey氏は声明で述べた。「デリバリーを非常に迅速で親しみやすく、簡単なプロセスにすることで、Caviarはレストランに時間を与え、顧客のために素晴らしい食事を料理するという、最も得意な分野に集中できるようにしている」(Dorsey氏)
サンフランシスコで2年前に創業したCaviarは、同社サイトによると、「デリバリーサービスを独自には提供していない、高い評価を受けている地元の人気のレストラン」からのフードデリバリーを行っているという。サンフランシスコ湾岸地区に加えて、現在はボストン、シカゴ、ニューヨーク、シアトル、ロサンゼルス、ワシントンD.C.でサービスを提供している。これまでのデリバリー件数は100万件を超えるという。
CaviarのCEOであるJason Wang氏は声明で、SquareのリソースはCaviarの成長に役立つだろうと述べた。5万件を超えるレストランがSquareのレジスタサービスを利用している。
食品業界に目を付けた決済企業は、Squareが初めてではない。PayPalは2013年、デリバリーサービス「Eat24」との統合を開始し、ユーザーが事前に注文し、「PayPal」モバイルアプリで支払いを行えるようにした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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