Hewlett-Packard(HP)は、ファッションデザイナーMichael Bastian氏の協力を得てスマートウォッチ市場に進出しようとしている。
HPと会員制のブランド品販売サイトを運営するGilt Groupeは米国時間7月31日、両社が提携して2014年内にスマートウォッチを発売すると発表した。このニュースを先に報じたFashionistaによると、ファッションデザイナーとのコラボによる新しいスマートウォッチについて、HPの方からGiltに働きかけたようだ。Giltはデザインを担当するグループにBastian氏を投入し、HPは新しいスマートウォッチを支える技術を開発したという。
今のところ、スマートウォッチのコンポーネントとソフトウェアに関する詳細は乏しいが、Fashionistaは両社から詳細の一部を探り出すことに成功した。端末に搭載されるソフトウェアは、「Android Wear」ベースの「Moto 360」と同じように、丸型のディスプレイと連携し、Appleの「iOS」やGoogleの「Android」を搭載した端末と同期できる。また、通知を表示でき、音楽操作や幅広い分野の最新情報のチェックといった機能が搭載される。
市販されている他の多くのスマートウォッチは技術系企業の社内スタッフによってデザインされたものだが、こうした製品と違って、スマートウォッチの外観を洗練されものにするために、HPはデザイナーであるBastian氏の協力を取り付けた。HPのスマートウォッチは、本物の腕時計とよく似た外観で、円形の文字盤があり、ストラップを3種類から選ぶことができる。
HPがスマートウォッチ市場に進出しようとしているのは、意外なことではない。まだ発展途上の業界だが、ウェアラブル市場はこの2年ほどで爆発的に拡大している。金融コンサルタント会社のDeloitteは、2014年には1000万台のウェアラブル端末が販売され、総売上高が30億ドルになると予想している。だが、おそらく非常に興味深いのは、このスマートウォッチがGoogleのウェアラブル機器向けOSであるAndroid Wearを搭載していないらしいことだ。つまり、まだ発表されていない別のプラットフォームをベースにしている可能性もある。
HPとGiltは、2014年秋にこのスマートウォッチを発売する計画を立てている。価格については、まだ発表されていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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