Appleは、米国と欧州の一部で既に自前のコンテンツ配信ネットワーク(CDN)を使って、ソフトウェアアップデートや音楽およびビデオ配信を行っているという。Appleからの発表はないが、StreamingMediaのエグゼクティブバイスプレジデントであり、調査会社Frost & Sullivanのストリーミングメディア担当主席アナリストでもあるDan Rayburn氏が複数のISPからのOS Xダウンロードのtracerouteを実行し、調査結果を明らかにした。
これによると、AppleはさらにComcastなど複数のISPと契約し、対価を支払うことによってこれらISPの配信ネットワークに直接接続できるようにしており、Appleのネットワーク配信容量は現在の実利用容量の10倍以上だという。同社は先ごろ、次期デスクトップOSの「OS X 10.10」(開発コード名:「Yosemite」)のベータ版を公開し、今秋には「iOS 8」をリリースする見込みだ。
Rayburn氏は、AppleはハードウェアやOS、そして「iTunes」や「App Store」のプラットフォームを既に確立しているが、各消費者のデバイスにコンテンツが配信される際のカスタマーエクスペリエンスの質までは管理できなかったと述べている。さらに、ISPの配信ネットワークに直接接続して自社サーバからコンテンツを配信することにより、特にクラウドベースのサービスにおいてユーザーエクスペリエンスを一層コントロールできるようになるとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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