フランスの通信事業者であるIliadが、T-Mobile USの経営支配権獲得を提案した。このニュースはThe Wall Street Journal(WSJ)が報じた。それまでの報道ではSprintと、その親会社であるソフトバンクによるT-Mobile USの買収が実現に近づいていると伝えられていた。
T-Mobile USは、大々的に展開した「Uncarrier」キャンペーンが功を奏し顧客が増加に転じたことで、優良な買収対象となっている。同社は、米国時間7月31日に発表した2014年度第2四半期決算で、新規顧客が150万人、料金後納契約の加入者が90万人以上増加したと報告した。買収に関心を持つ第2の企業の存在は、争奪戦の可能性を示唆するものだ。
WSJによると、Iliadはここ1週間以内にT-Mobile USの取締役会に買収を持ちかけたという。Sprintは300億ドルでの買収を提案したとみられる、とWSJは伝えている。
Iliadはその後プレスリリースを出し、T-Mobile USに関心があること、およびT-Mobile US株式の56.6%に対して150億ドルを現金で支払う提案をしたことを認めた。これは1株あたり33ドルに相当する。Iliadは、買収による費用便益を100億ドルとして、T-Mobile USの残りの株式43.4%を1株あたり40.50ドルと評価している。この計算から、IliadはT-Mobile USの株式全体の価値を1株あたり36.20ドルとしている。
T-Mobile USは提案を受けたことを認めたが、それ以上のコメントは控えた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果