市場調査企業IDCの最新調査を見る限り、世界のスマートフォン市場に減速の兆しはない。
IDCによると、2014年第2四半期の世界スマートフォン出荷台数は前年同期比23.1%増の2億9530万台だったという。
前四半期からの増加率はわずか2.6%だが、IDCのプログラムディレクターを務めるRyan Reigh氏は同レポートの中で、「第2四半期として過去最高を記録」しており、「多大な可能性と勢い」が見受けられるとした。
Reigh氏は次のように続けている。
現時点では、次四半期の上位5社に入る可能性のあるベンダーが12社以上存在する。これらの企業のうちの数社は現在、1カ国で事業を展開しているが、その状態に満足していると決して誤解してはならない。他国にも機会があることをすべての企業が認識している。
すべてのモバイルOEM企業が引き続き、中国に狙いを定めており、同国を拠点とするLenovoでさえも圧力の高まりを感じている。しかしLenovoは、出荷台数で同社最高記録を達成しており、いまだ健闘している。
実際、特に新興市場において、中国のモバイルOEM企業によるさらに高い圧力を受けているのは、中国以外を拠点とするハードウェアブランドである。新興市場では、廉価なスマートフォンの台頭によってフィーチャーフォンが姿を消しつつある。
例えば中国を拠点とするHuawei(ファーウェイ)は、出荷台数が前年同期のほぼ2倍の2030万台となり、市場シェアは7%近くにまで増加して、第3位に躍進した。一方、同市場を主導するサムスンは、第2四半期の出荷台数が7430万台とやや減少し、市場シェアは前年同期の32%から25%にまで減少した。Appleも、出荷台数は3510万台に増加したものの、市場シェアは12%とやや減少した。
今後についてIDCのアナリストらは、第3四半期にはスマートフォン出荷台数が初めて3億台を超えると予測している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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