「Firefox」の開発元であるMozillaは、暫定的に最高経営責任者(CEO)を務めているChris Beard氏を正式にCEOに任命した。これで同社は、4カ月前にBrendan Eich氏が短期間でCEOを辞任したことで陥った経営上の危機から正式に脱却した。
Mozilla会長を務めるMitchell Baker氏は米国時間7月28日の発表で、「Chrisは、Mozillaのこれまでの経緯と今後の目標を鋭い感覚で把握している」と述べた。「Chrisは、Mozillaがどのようにしてミッションを推進し、それを業界に変革をもたらす製品とアイデアに転換するかについて、明確なビジョンを持っている」(Baker氏)
Mozillaの共同創設者で最高技術責任者(CTO)を務めていたEich氏は、2014年3月にCEOに就任したが、4月に辞任した。在職期間は2週間足らずだった。原因は、同氏が2008年にカリフォルニア州における同性婚に反対する活動に1000ドルを寄付したことが激しく非難されたことだった。同氏の辞任は大きな問題だった。Eich氏はウェブ技術業界における重要人物で、JavaScriptプログラミング言語の開発に携った。社内でも、多数の技術および製品に関する決断を指揮していた。
しかしBeard氏も、Mozillaと関わりを持つ人物である。同氏は長年にわたってMozillaに在籍し、2013年に同社を離れてベンチャーキャピタル企業Greylock Partnersのエグゼクティブインレジデンス(Executive In Residence)に就任する前には、最高マーケティング責任者(CMO)を務めていた。同氏はCEOに適任だとBaker氏は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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