Appleが次に巻き込まれる特許訴訟は、サムスンとは関係ないようだ。
ヘッドホンやスピーカーを製造するBoseが米国時間7月25日、ノイズキャンセリングヘッドホンに関連する5件の特許を侵害しているとして、まもなくApple傘下に入るBeatsを提訴した。提訴対象の製品には、「Beats Studio」や「Studio Wireless」などのヘッドホンが含まれ、Boseは金銭的な損害賠償と、特許を侵害するBeats製品の販売禁止を求めている。
Boseは米デラウェア州の地方裁判所と米国際貿易委員会(ITC)に提出した訴状の中で、同社は「Beatsの侵害行為がなければBoseが得ていたであろう売上高、利益、販売見込みの喪失などに起因する、損害(金額は未確定)を被っており、今後も被り続ける見込みだ」と訴えた。
また同社は、50年近くにわたって同社製品に採用される「専有技術の研究、開発、考案、設計に多大な投資をしてきた」とした。例えば、同社のノイズキャンセリングヘッドホンの最新シリーズには、少なくとも22件の米国特許と14件の出願中特許によって保護される発明が採用されているという。
「Boseは、研究と開発に多大な投資を行い、革新的な技術によって卓越した製品を製造するという評判を築き上げてきた。したがって、Boseの継続的な成功は、特許権の行使によって自社の専有技術を確立、維持、保護する能力に大きく依存している」と同社は訴状に記している。
Beatsはコメントを避けた。米CNETはAppleに問い合わせているが、回答は得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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