Appleのいつものパターンに従うと、「iPhone 6」は2014年9月に発表され、その後消費者に向けて提供開始されることはほぼ確実だ。ただし、それが9月の何日になるのかは依然として謎のままだ。iPhone 6を発売できるのが9月の早い時期であれば、Appleが7-9月期決算に計上できるiPhoneの売り上げ比率は高くなる。ところが、Piper JaffrayのアナリストGene Munster氏が米国時間7月23日に発表した投資家向けメモによると、早い時期でのリリースは行われない可能性があるという。
Munster氏はAppleによる現四半期の売上高予想を考慮した上で、7~9月のiPhoneの販売台数を3800万台と見ている。ただしMunster氏は、iPhone 6の発売が9月下旬であると仮定し、新しいiPhone 6の同四半期の販売台数は合計1600万台になると、これより早い時期に発売された場合のこれまでの見通しから引き下げた。この予測では、新モデルをまったく考慮に入れずに、iPhoneの販売台数が前年同期比で9%増と見込んでいる。
「Appleが4.7インチと5.5インチのiPhone 6を同時に発売し、その週末の3日間で両モデルの販売台数が1400万台(「iPhone 5s」「iPhone 5c」の場合には900万台であったことから、前年同期比55%の増加)になると仮定した結果、われわれはiPhone 6の販売台数が1600万台になるという結論に達した」とMunster氏は述べた。「指摘しておきたいのは、発売直後の週末の販売台数が過去5モデルのiPhone発売において前年比で平均62%の伸びを、また直近のアップグレードである2モデルにおいては前年比で平均48%の伸びを示していることだ。われわれは、Appleが9月期の残り2日間でiPhone 6をさらに200万台販売し、合計1600万台になると考えている」(Munster氏)
お分かりいただけただろうか。Munster氏の予測に当てはまる要因が何であれ、iPhoneの発売が遅くなることは、9月までの四半期に計上されるであろう販売台数が減ることを意味している。このことは、Appleが今四半期の全体的な売上高がアナリストらの予測に届かないと考えている理由について、部分的に説明できるかもしれない。
Munster氏は、7月22日に発表された別の投資家向けメモで、iPhone 6の発売日を具体的に示している。
Munster氏は、次のように予測している。「われわれは、このガイドが、発売について、これまで考えられていた9月19日ではなく、最終週の金曜日(26日)になることを示唆するものであると考えている。これはつまり、AppleがiPhone 6販売の恩恵を受けられるのは、これまでの予想していた12日間ではなく、5日間だけということだ」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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