テレパシージャパンは7月18日、6月に米TelepathyのCEOを退任したと報じられた井口尊仁氏について、米TelepathyおよびテレパシージャパンのCEO並びに取締役を退任したと正式に発表した。井口氏は今後、シリコンバレーを本拠としてTelepathyのフェローとなり、引き続き製品の成功に向けた支援を行う予定だという。
また同時に、グラス型デバイス「Telepathy One」が量産化フェーズに入ったことを受け、同社のウェアラブル技術の根幹となる小型ヘッドマウントディスプレイユニットを特定企業向けに提供開始したと発表。応用分野専用のウェアラブルデバイスの開発および提供も予定しているという。
Telepathy Oneは、マイクロカメラとマイクロプロジェクションユニット、ワイヤレス通信モジュールなどの機能を搭載し、仮想ディスプレイをユーザーの目前に投影するウェアラブルデバイス。
特定企業向けに提供するユニットは、独自の光学システムで構成されており、高精細の16:9アスペクト比のqHD解像度を備え、高コントラストで屋外での利用にも適している。業務情報やマニュアルなどを効果的に目前に表示できるため、流通業やサービス業、製造業などさまざまな業界や職種で役立つソリューションを提供できるようになるという。
同社では今回のユニット提供により、ウェアラブルデバイス領域におけるパートナー企業とのソリューション事業を推進し、幅広い新分野でのウェアラブルデバイスの実用化、市場開拓を目指す。なお、同事業を踏まえた今後の成長のために、日本拠点での活動を強化することも決定したとしている。
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