ソフトバンクに米Google COOが参画--孫社長の直属に

井指啓吾 (編集部)2014年07月18日 11時50分

 ソフトバンクは7月18日、米Googleに10年近く在籍したNikesh Arora氏が10月に、ソフトバンクのバイスチェアマンおよび米国で新たに設立するSoftBank Internet and Media(SIMI)のCEOに就任することを発表した。同氏はソフトバンク代表取締役社長の孫 正義氏の直属となる。


 Arora氏はGoogleにおいて欧州事業を担当し、後半5年間は最高事業責任者を務めてきた人物。Google入社以前は、Putnam Investmentsにおいて通信業界のアナリストとして活躍し、2000年にはモバイルデータ分野の会社を起業。T-Mobileでは、欧州事業のCMOや取締役などさまざまな要職を務めた。Google入社後、経営陣の1人として経営上の意思決定に参加するとともに、戦略的パートナーシップからマーケティング、営業、顧客対応まで多岐にわたり管理していたという。

 孫氏は、次の株主総会でArora氏をソフトバンクの取締役候補にしたいと明かしている。

Arora氏参画に対する孫氏のコメント

 「さらなる事業拡大に向けて進んでいく我々にとって、ニケシュ(Arora氏)を超える逸材は考えられません。彼は我々の世界展開に大いに貢献してくれるでしょう。バイスチェアマン就任後は、グローバルな成長戦略の策定、実施、管理において私の右腕となって活躍してもらいます。さらに、SIMIのCEOとして、ソフトバンクがここ数年にわたって展開してきたインターネット、通信およびメディア事業、グローバルな投資活動を直接監督してもらいます。」

 「幸運なことに5年前の出会いから、ニケシュと私は交流を続けてきました。彼は貴重な能力を有しています。財務や事業戦略に関する驚くべき眼識だけでなく、歴史上最も急激に成長した会社の一つで10年にわたり積み重ねた経営陣としての経験、通信事業に係る豊かな知見を活かして、ソフトバンクをさらなる成長に導いてくれると信じています。次の株主総会で、ニケシュをソフトバンク株式会社の取締役候補にしたいと考えています。」

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