ソフトバンクグループ代表の孫正義氏は6月11日、傘下のソフトウェア開発会社アスラテックの発表会で、ロボット用の基本ソフト「V-Sido(ブシドー)」を開発したとビデオメッセージを通じて発表した。アスラテックは同日よりロボットソフトウェア事業に本格参入した。
V-Sidoは、ロボットの動きを制御するための基本ソフト。リアルタイムにロボットの動きを生成でき、急な衝撃を受けたときや不安定な足場でも倒れにくい安定性を実現する。また、スマートフォンなどの入力デバイスから指示を出すことで、必要な情報をロボットに補完させて動かすこともできる。
開発を担当した、アスラテックのチーフロボットクリエイターである吉崎航氏によれば、ソフトバンクが5日に発表した人型ロボット「Pepper(ペッパー)」にもV-Sidoの機能の一部が実装されている。ただし、具体的にどの機能が実装されているかは「公表できない」(吉崎氏)としている。
孫氏はビデオで、「ソフトバンクグループが本気でロボット事業に取り組むことを、5日にPepperを発表した時とは異なるかたちで公表する」と思いを語り、今後グループで資本増強し、ロボット事業で一気に花を咲かせていきたいと意気込んだ。なお、ビデオはYouTubeで視聴できる。
アスラテックは同日の発表会で、コンセプトモデルのロボットも披露した。
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