アイファイジャパンは7月15日、複数のデバイスで撮影した写真を一元管理できるクラウドサービス「Eyefi クラウド」を国内でも開始すると発表した。
Eyefi クラウドは米国で先行しているサービスで、Eyefi Mobiカード+デジタルカメラで撮影した画像だけでなく、スマートフォンやタブレットで撮影した写真も1箇所にまとめて管理できるのが特長だ。
容量は無制限で、ブラウザがあればどのデバイスからもEyefi クラウドを経由し、全ての写真にアクセスできるようになる。写真は、ウェブサイトまたはアプリ「Eyefi Mobi」から見られる。Eyefi Mobiは、iOS版とAndroid版がラインアップする。
一度同期した写真は、Eyefi Mobiを通じてオフラインでも閲覧できる。アルバム整理やタグ付け、削除などもオフラインで操作でき、インターネットに接続すると変更内容がほかのデバイスにも反映される。例えば海外旅行の写真を帰りの飛行機の中で整理しておき、帰国後に反映する──といった使い方が可能だ。
写真は、アップロード時にオリジナルほか、長辺が2048ピクセル、1280ピクセル、640ピクセルにリサイズされる。デバイスによって適したものをダウンロードするため、デバイスの容量を圧迫せずに閲覧できる。
また、画像のシェアが簡単なのも特長の一つだ。アプリ上で共有したい写真を一括選択し、「リンクを取得」をクリックするとURLが生成されてクリップボードにコピーされる。そのURLをメールに貼り付けて送信すれば、受信者はURLをクリックするだけで写真が見られるほか、画像のダウンロードも可能になる。
特に便利なのは、専用アプリをインストールして設定した以降、それらのデバイスで撮影した画像をカメラロールから自動でEyefi クラウド上にアップロードできることだ(もちろんオフにも設定できる)。もし、iPhoneとAndroidタブレットなど複数の端末を所持しているなら、シーンによってそれぞれで撮影した写真もまとめてEyefi クラウド上で管理できる。クラウドにアップロードしたらカメラロールの中の写真を消してもEyefi クラウド上で見られるので問題はない。
創業者兼エンジニアのBerend Ozceri氏は「世界で唯一、撮った瞬間からクラウドに上げ、すべてのデバイスで同期できる企業」と自信を見せた。
利用するにはEyefi Mobiカードが必要で、90日間は無料。無料期間終了後は年間5000円(アプリ内課金)がかかる。すでにEyefi Mobiカードのユーザーであれば、購入時のケースに付いている10桁の「アクティベーションコード」をアプリに入力すれば90日間無料で使える。もしケースを捨ててしまっていたら、ウェブサイトから問い合わせができる。なお、新しいデザインのカードには、アクティベーションコードが書かれたプラスチックのカードが付属する。利用方法は新旧のカードを問わず同じだ。
Eyefi クラウドは、サードパーティ製のデバイスやクラウドサービスとAPI連携し、写真のワークフローのハブとなることを視野に開発しているという。例えば、Dropboxを使い、PC上の写真をEyefi クラウドにアップする、Eyefiクラウド上で特定のタグを付けた写真をFlickrやFacebookに自動でアップロードする──といったクラウド連携が可能になる。
なお、アイファイジャパンでは今回のEyefi クラウドのサービス開始に合わせてコーポレートブランドを一新。新ブランドでEyefi Mobiカードを発売する。Ozceri氏は、「新しいロゴには(1)写真家の目(2)フォーカス(3)接続性の3つの意味があり、単なるブランドの変遷だけではなく、われわれの製品そのものの革命を表している。私はEyefii クラウドがデジタルイメージング業界を新たなクラウドの時代に導くと信じている」と語った。
カードのラインアップは下記の通りだ。
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