「Safari」経由でウェブを閲覧する「Mac」ユーザーは、「Flash Player」をアップグレードしない限り、Adobe Flash対応のサイトにアクセスすることができなくなった。
Appleは米国時間7月10日にリリースされたアドバイザリで、古いバージョンのFlashを使用しているユーザーがSafariでFlashコンテンツを表示しようとすると、「Blocked plug-in(プラグインがブロックされました)」「Flash Security Alert(Flashのセキュリティ警告)」「Flash out-of-date(古いバージョンのFlashです)」などのエラーメッセージが表示され、コンテンツが表示されない可能性があると述べた。
AppleはAdobe Flashと以前から対立的な関係にあり、「iPhone」と「iPad」上ではFlashを禁止するまでになっている。しかし、今回Appleが取った措置は、ユーザーをセキュリティ上の脅威から保護することが狙いだ。Adobeは8日、Flash Playerのセキュリティホールに対処する緊急アップデートをリリースした。このセキュリティホールにより、多数の人気ウェブサイト上でユーザー認証に使われているクッキーが、ハッカーに盗まれるおそれがある。ただし、ユーザーがソフトウェアのアップデートをなかなか適用しない可能性があり、したがってセキュリティアップデートを強制することがトラブルを回避する唯一の策となる場合もある。
古いバージョンのFlashであるというメッセージが表示されたSafariユーザーは、「Download Flash(Flashをダウンロードする)」ボタンをクリックして、最新版にアップグレードすることが可能だ。Flashユーザーはこの問題について、Adobeのセキュリティ情報ページで、セキュリティアップデートの詳細と最新バージョンのダウンロードリンクを確認することができる。
また、「Windows」「Linux」「Adobe AIR」製品のユーザーに対しても、Flash Playerのアップデートを促している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果