ウェアラブルテクノロジ(本質的にはユーザーが身に付ける小型コンピュータとセンサ)は、もはや熱心にブランディングされた腕時計型の歩数計に限定されない。
Adidasは、他社に後れを取らないように努力するのではなく、無駄を省くことによって競争力を維持したいと考えている。Adidasはドイツで現地時間7月9日、同社のトレーニングプラットフォーム「miCoach」の一部として、199ドルの新しいアクティビティトラッカー「FIT SMART」を発表した。これは2013年に発売された同社の400ドルのスマートウォッチ「Smart Run」によく似た形状と大きさのデバイスだ。しかし、FIT SMARTは最新のウェアラブルに対抗することを避けて実用性を優先しているので、何ができて何ができないのかを消費者に簡単に説明することが可能だ。
FIT SMARTは、一日中歩数を数える機能は備えていない。睡眠中やシャワー、プール、海の中で装着するように設計されてはいない。ゲームのプレーやアプリの実行もできない。次世代のOSも搭載されていない。カラーのLCDタッチスクリーンも備えていない。24時間動作するライフスタイルトラッカーでもないし、スマートウォッチでもない。
FIT SMARTは上から下までソフトシリコンで覆われたリストバンドで、心拍数モニタを内蔵する。トレーニングや動きの激しいスポーツ向けに設計されている。
Adidasのデジタルスポーツ担当ゼネラルマネージャーであるPaul Gaudio氏は、「FIT SMARTでは、無駄な機能を省いた。何を搭載すべきでないかを把握していることは重要だ」と述べた。
FIT SMARTは一日中、常時装着するものではなく、バッテリは1回の充電で10時間しか持続しない。FIT SMARTは、トレーニングやスポーツをするときのみ手首に装着するように設計されている。重要な特徴は、心拍数モニタを使用する同デバイスのディスプレイに表示される帯状のLEDライトだ。このライトはブルーとグリーンからイエローとレッドへと色が変化していくので、ユーザーは運動の激しさを一目で確認することができる。
FIT SMARTはさまざまな明るさで光るLED文字盤で心拍数などの測定値や時間を表示するが、それ以上の機能は備えていない。 このリストバンドの操作は5つのシンプルな手順にまとめられる。つまり、装着する、運動する、帰宅する、外す、そして自分のデータを同期するという手順だ。同期は「iOS」版と「Android」版の「miCoach train & run」アプリを使って、いつでも好きな時にできる。ユーザーが同バンドを腕に一日中装着しなければならない(そして、そのためレストランで見せびらかしているように見えてしまう)というような考えは、当初から除外されていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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