DeNAの遺伝子検査、「最高クオリティのめどがついた」と南場氏--ラボも公開

井指啓吾 (編集部)2014年07月09日 18時31分
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ディー・エヌ・エー(DeNA)が4月に設立したDeNAライフサイエンスは7月9日、6月に発表した一般消費者向け遺伝子検査サービス「MYCODE(マイコード)」の詳細を明かした。同日、東京大学医科学研究所内にある同社の検査ラボをメディア向けに公開した。

  • 「MYCODE」検査キット

 DeNAは、新規の事業領域として“健康長寿社会の創出”に寄与する分野を検討する過程で、東京大学医科学研究所と共同研究の推進に合意。研究の成果を社会で実際に活用していく「社会実装」の第1弾としてMYCODEを開発している。

 MYCODEは、検査を受けた人の遺伝子情報を読み取り、がんや生活習慣病、その他疾病リスクと肥満や肌質などの体質関連を合わせ、最大283の検査項目に関する情報を提供するサービス。検査を受けた人の遺伝子情報が統計学的にどのような特徴を持つのかを提示するほか、疾病リスクを低減する可能性のある生活習慣へのアドバイスなどを行う。この際、遺伝子解析に関する1400報あまりの研究論文から厳選した400報を超える論文をベースにする。

 検査の流れは、まず専用ウェブサイトから申込をすると、検査キットを申込者の自宅へ送付される。申込者はサービスの同意書にサインをし、専用の容器に自分の唾液を入れて返送する。その後、DeNAライフサイエンスが検査ラボで分析を行い、その結果のレポートをウェブサイトの個人専用ページに掲示する。

  • サービスの流れ。検査結果の通知後には専門家によるサポートなども

 なお、容器を送ってから検査結果が出るまでに要する時間は「サービスの受付状況などによるが、目安としては1週間~数週間」(DeNAライフサイエンス代表取締役社長の深澤優壽氏)とのことだ。

 MYCODEはインターネットを主体としたサービスになるが、そのセキュリティ面について深澤氏は「遺伝子情報は“究極の個人情報”。その保護を会社として最重要視している。具体的には、情報セキュリティマネジメントシステムの中で、物理的なセキュリティや人的な取り決め、プロセスなどを厳しい基準で徹底している」と語った。

  • DeNAライフサイエンス代表取締役社長の深澤優壽氏

  • 検査ガイド(7月9日時点の内容)

  • 開発中の専用ウェブサイト

 サービスは3コースを用意し、全ての検査項目を網羅した「オールインワン280+」(税別2万9800円)、がん/生活習慣病/体質から100項目を選んだ「ヘルスケア100+」(税別1万9800円)、肥満/肌質/髪質など体質に関する35項目を選んだ「カラダ30+」(税別9800円)から選べるようにする。また有料オプションとして、生活習慣などに対するカウンセリングサービスも提供する。なお、これらの内容は7月9日時点での想定であり、今後変更する可能性があるという。

  • DeNA取締役 ファウンダー 南場智子氏

 開始時期は8月中旬を予定。DeNAはMYCODEの提供開始時期を当初、7月下旬としていたが、2週間ほど後ろにずれた。これについて、DeNAの取締役でファウンダーの南場智子氏は「準備は順調に進んでいる。検査結果をユーザーに伝えた後のカウンセリング体制の充実を図るために時間を取った」と説明した。

 「科学的根拠、信頼度、加えて疾患別の情報の充実、リスク伝達後のカウンセリング体制の充実という面において、おそらく現時点で可能な(遺伝子検査)サービスの中では最もクオリティの高いサービスを実現するめどがついた」(南場氏)。

  • 東京大学医科学研究所内の検査ラボ

  • 検査に使う容器

  • この部屋で遺伝子情報を分析するそうだ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加