現地時間7月7日、ブラジルにあるサムスンの重要な製造工場の1つが大規模な略奪を受けた。Martin Scorsese監督の映画「グッドフェローズ」で有名になった1978年のルフトハンザ強奪事件を彷彿とさせる手口で、被害額は約1400万レアル(650万ドル)相当と報じられている。
軽機関銃で武装した約20人の集団が、サンパウロ州の地方都市カンピーナスの工場を襲った。強盗団がノートPC、タブレット、スマートフォンなど大量の製品を7台のトラックに積み込む間、約50人以上いた従業員は通常の業務についていた。
警察によると、強盗団は午前0時を少し回ったころ、夜間シフトの間に従業員を装って工場内に侵入したという。一部の従業員が人質として捕まっていたものの、大半の従業員は仕事を続けていた。だが、警察への通報を防ぐために、従業員の携帯電話はバッテリが外された。
従業員が警察に語ったところによれば、強盗団は暴力的な様子をまったく見せることなく、工場内に3時間とどまっていたという。
強盗団に関しては捜査中だが、強盗団が工場に侵入できたばかりか、高価な製品が置かれている場所について、限られた者しか知らない情報を得ていたことから、警察は内部犯行の可能性もあると見ている。
サムスンは、声明で次のように述べている。「この事件について非常に憂慮している。幸いなことに、負傷者はいなかった。警察の捜査には全面的に協力しており、このようなことが2度と起きないように最善を尽くすつもりだ」。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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