フューチャーアーキテクトは7月7日、SGシステムと協力して佐川急便の「ビッグデータ分析基盤」と「実績分析システム」を構築し、5月21日に稼働させていたことを発表した。個人情報に関わるデータは分析しないとしている。
同システム構築の目的は、佐川急便の顧客サービス向上や経営改革を実現させるため、膨大な保存データを個人情報保護に配慮したうえで分析し、ビジネスの構造を可視化することだ。
技術的な特徴は、高額なビッグデータ専用ハードウェアと同等なスペックの分析基盤を安価な市販ハードウェアのみを用いて構築したこと。これにより、初期投資や拡張する際の費用を低く抑えられ、ビッグデータの複雑な計算をベンダーに依存することなく行えるという。
フューチャーアーキテクトによれば、年間で約12億個にのぼる荷物の配送過程では、発送、追跡、到着確認、計算、請求、精算などの膨大な情報が蓄積され、1カ月あたり数10億件のデータが管理されている。しかし、一度配送が終了し料金精算が終了すると、あとは基本的に保存されていただけだった。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)