リモートデスクトップアクセスを手がけるParallelsがサービスを拡大し、「Android」デバイスとAppleの「iPhone」にも対応した。これにより、スマートフォン所有者は外出先から自宅のPCやMacにログインできるようになる。
従来、同社のモバイルソフトウェア「Parallels Access」は「iPad」ユーザーのみに提供されていたが、2.0アップデートによって、より多くの人が同アプリを利用できるようになった。Accessアプリはインターネット接続を利用して、モバイルデバイスから自宅のコンピュータのソフトウェアにアクセスできる機能を提供する。ユーザーはさまざまな作業を行うことができる。例えば、Androidタブレットから「Microsoft Excel」のスプレッドシートを編集する、といったことが可能だ。
新バージョン(「iTunes」と「Google Play」で既に公開されている)を利用するには、「iPhone 4S」以降の「iPhone」と「iOS 7」が必要だ。Androidについては、「『Android 4.0』以降を搭載するタブレットとスマートフォンの大半」をサポートする、とParallelsは主張している。さらに、「Windows 7」以降のWindows、または「Mac OS X Lion(10.7)」以降のMac OS Xを搭載するコンピュータも必要だ。
残念なことに、Parallelsは無料ではない。2週間の無料試用期間が用意されているが、米国での利用料金は年額20ドルで、2年契約なら35ドルだ。新規利用者を獲得するため、米国時間6月30日までに契約すればParallels Accessを2年間30ドルで利用できるキャンペーンも行われている。契約したユーザーは、AndroidおよびiOSデバイスから最大5台のリモートコンピュータにアクセスできる。AndroidおよびiOSデバイスの台数に制限はない。
スマートフォンからのリモートアクセスの分野では、「LogMeIn」や「GoToMyPC」、さらにはMicrosoftのサービスなどがしのぎを削っており、Parallelsは激しい競争に直面することになる。Microsoftは、iOSやAndroidからPCに接続できる独自の「Remote Desktop」アプリを提供している。自宅のPCへのリモートアクセス機能にお金を払いたくないユーザー向けに、無料の代替サービスもいくつか提供されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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