企業向けクラウドストレージを手がけるBoxが、ベンチャーキャピタルのY Combinatorが出資する新興企業Streemを買収した。Streemは、デスクトップユーザーがクラウドからオンデマンドでファイルをストリーミングできるサービスを手がけている。
買収の金銭的条件は明らかになっていない。
Streemの趣旨はクラウドをユーザーのハードディスクの延長に変えることであり、デスクトップ方式のストレージに慣れている企業顧客を引きつけたいBoxが、このStreemの手法に魅力を感じたとみられる。
そのほか、Boxの最高経営責任者(CEO)Aaron Levie氏は、買収を発表したブログ投稿において、Streemの強化された動画およびメディアストリーミング技術を魅力的な要素に挙げ、次のように述べている。
「このことは、メディアおよびエンターテインメント、石油およびガス、ヘルスケア、製造といったデータ集約型の業界の顧客にとって、ローカルなハードディスクが処理可能なレベルをはるかに上回る大量のデータにも、即時にアクセスできることを意味する。また、ライフサイエンスや金融サービスなどの規制の厳しい業界の企業にとっては、情報および情報がある場所の保護と管理がしやすくなることを意味する」
Boxがいまだ利益を上げていないことを考えると、DropboxやGoogle Driveといった競合と十分に渡り合うつもりなら、こうした部門を増やすのは非常に重要なことかもしれない。
一方、今回の買収によって、4人のチームからなるStreemは、すべての中核技術、シード資金として調達したばかりの87万5000ドル、そして合併手続きの間も離れずにいてくれる既存顧客とともにBoxに移籍する。
Streemのチームは現在、ユーザーアカウントをBoxに移すためのシームレスな移行計画を準備中だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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