ニューヨーク発--サムスンは米国時間6月11日、シェフが企画した家電製品シリーズを披露した。同社は今回、米国の家電市場で優勢に立とうと新たな売り込みをかけた。
この家電製品シリーズには、水の流れを調節して優れた食器洗浄力を実現する新しいジェット付き食洗機、改良された温度調節機能を備え、棚からものを取り出しやすくした冷蔵庫のほか、2種類の料理を別々の温度設定で同時に調理できるオーブンなども含まれる。オーブンについては、サムスンは2014年に入り電気式オーブンを発表しているが、11日にはこれを拡充し、新たにガス式と誘導加熱(IH)式モデルを追加した。
Samsung Electronics Americaの社長であるTim Baxter氏は、同社の取り組みについて、「サムスンがここ米国、そして世界で最も急成長する家電ブランドになることを可能にした」と述べた。
Baxter氏はニューヨークのミートパッキング地区界隈で開催されたイベントで、「サムスンはテクノロジ、デザイン、性能における世界的な革命をリードしている」と述べた。「サムスンは常に、次は何かを考えている」(Baxter氏)
サムスンが最初に、世界的に有名なシェフと協力し、新たなオーブン、冷蔵庫などのキッチン用家電を開発する計画を発表したのは1年ほど前のことだった。その後、1月にはラスベガスで開催されたConsumer Electronics Show(CES)で、それらの製品を披露している。
家電分野は、テクノロジ企業にとって次の大きな戦いの前線だとみる向きは多い。Appleは6月に入り、サンフランシスコで開催された「Worldwide Developers Conference(WWDC)」において、次期リリース版である「iOS 8」に対し、新たな機能を追加したことを発表した。「HomeKit」ソフトウェアプラットフォームを介して、ドアの施錠、照明の明るさ調整、その他のホームオートメーション向けのガジェットや機能をiOS搭載端末に統合するというものだ。そして1月にはGoogleも、学習するサーモスタット「Learning Thermostat」や煙と一酸化炭素の感知器「Protect」を製造するNest Labsを、32億ドルの現金で買収する計画を発表していた。
2015年までに世界最大の家電メーカーになりたいと考えているサムスンは、「モノのインターネット」(Internet of Things)に参入しようと独自に力を入れている。同社は1月、ユーザーが自宅の家電やデバイスのすべてを1つのアプリケーションで管理できるようにする、スマートホーム向けの新たな基盤を発表した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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