Intelはこの数年間、スマートフォンチップ市場には存在しないも等しい状態にあったが、2015年にはその状況が変化する可能性がある。同社の最高経営責任者(CEO)が米国時間6月6日に公開されたRe/codeとのインタビューで語った。
IntelのCEOを務めるBrian Krzanich氏はRe/codeに対し、同社が現時点でスマートフォンチップ市場に占めるシェアは非常に小さいことを認めたが、2015年には、モバイル事業を拡大し、北米と西欧以外の地域でスマートフォンの必須要素になる準備が整うと考えていると述べた。
「現時点で最も成長が著しい市場は中国であり、同市場は単一のメーカーが独占する状態にはない」とKrzanich氏は述べた。
Intelは、事業運営方法を抜本的に変革してきた。同社は10年以上にわたってコンピューティングチップ市場を支配し、現在でもその状態を維持している。しかし、モバイル分野への適応には失敗している。モバイル分野では、 ARMやQualcommといった企業が絶大な勢力を持っている。
より最近では、Intelはタブレットチップ事業を拡大し、2014年には4000万台のタブレットに同社プロセッサが搭載されると予測している。2015年末までには、その台数が7000万台にまで増加する可能性がある。
しかしスマートフォン分野では、Intelのシェアは無きに等しい。同社のチップは、レノボやAcerというこちらもスマートフォン分野ではほとんどシェアを持たない企業のいくつかの端末に搭載されているだけだ。同社はこの市場における縁起直しにつながる計画を、まだベンダーらに明確に示せてはいない。
Krzanich氏は、新技術の進捗とそれに対する製品パートナーの反応を待ちたいので、Intelチップの今後の評判を予測することは避けたいと述べた。
米CNETは同社CEOのコメントについてIntelに問い合わせているが、まだ回答は得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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