台湾、台北発--Intelは2014年初頭に開催されたCESにおいて、「RealSense」3Dカメラを初めて披露した。IntelのMooly Eden氏は、RealSenseカメラを同社初の「知覚コンピューティング(Perceptual Computing)」製品の第一弾だとし、同製品が顔認識や音声認識といった技術とともにジェスチャー制御を用いて、いかにしてデバイスに直観的なインターフェースをもたらすことが可能になるかを語った。
それだけではない。Intelはこの技術について、オブジェクトの3Dスキャンを活用した3D印刷といった用途や、あるいはビデオ会議システムにおけるグリーンスクリーンといった特殊効果を生み出す用途にまで、幅広く応用できる可能性があると述べた。
Intelは、このほど「RealSense App Challenge」を発表した。RealSense技術を扱うことに、開発者の関心を引くことを期待している。それとともに、恐らく同様にユーザーの関心を引こうと一部の印象的なアプリのデモを披露した。
このApp Challengeプログラムは、「Gaming and Play(ゲームとプレイ)」、「Learning and Edutainment(学習とエデュテインメント)」、「Interact Naturally(自然な対話)」、「Immersive Collaboration and Creation(没入的なコラボレーションと製作)」、「Open Innovation(オープンなイノベーション)」の5つの開発カテゴリに分かれている。
同プログラムは学生とプロの開発者向けに実施され、2014年第3四半期に「アイデア」フェーズからスタートする。Intelによると、ファイナリストにはRealSenseカメラ、SDKが授与され、さらにはIntel Developerリソースの利用が認められるほか、賞金総額100万ドルが用意されている。
Intelは現在、COMPUTEXの同社ブースでRealSenseカメラのデモを実施しており、おもちゃが満載のクレーンゲームを、ジェスチャーを使って制御できるようにしてみせている。当然のことながら、このデモは高い人気を呼んでいる。
米国中部標準時午後5時30分更新:Intelは米国時間6月4日に開催された同社のサテライトイベントで、ノートPCでは2014年中に、タブレットや着脱可能なコンバーチブル製品では2015年から、RealSenseカメラの搭載が始まる予定であることも認めた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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