スマートウォッチ市場に参入する次のモバイル企業はHTCかもしれない。
HTCは「One Wear」(仮称)と呼ばれる新しいスマートウォッチに取り組んでおり、2014年の8月末から9月初めに登場するとみられている。これは、テクノロジに関する台湾のブログTK Tech Newsが現地時間5月30日、この製品に詳しい情報筋の話として報じたものだ。同ブログは、One Wearのデモを実際に見せてもらったが、機能やソフトウェアの詳細まではわからないと述べている。
スマートウォッチは、急速にモバイル市場の新たなフロンティアとなりつつある。Googleはスマートウォッチなどのウェアラブルデバイス向けに「Android Wear」という新しいプラットフォームを開発し、Motorola Mobilityは最近になって、Googleのソフトウェアで動作する円形ディスプレイの「Moto 360」を発表した。サムスン製「Gear」の最新機種もこの市場の競合製品だが、これは同社の「Tizen」ソフトウェアで動作する。アップルもこの混沌とした市場にどこかの時点で参入し、「iWatch」の名称がうわさされるスマートウォッチを発売すると期待されている。
Strategy Analyticsによると、この市場をリードしているのは「Android」で、2013年に出荷された全スマートウォッチの61%に採用されている。TK Tech Newsによれば、HTCのOne WearはMoto 360と同じように円形ディスプレイを搭載するとされ、Android Wear上で動作する可能性がある。このことは市場におけるGoogleの信頼度を高めることにはなるだろう。だが、AppleとMicrosoftも2014年中に市場に参入すると見られており、サムスンもTizenへの投資を拡大していることから、スマートウォッチのオペレーティングシステムをめぐる勢力バランスは大きく変化する可能性がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス