AppleはBeats Electronicsの買収を通して同社のストリーミング音楽サービスも買収することに合意した。Buzzfeedが米国時間5月29日に報じたところによると、Amazonも6月か7月に同様のサービスの開始を計画しているが、同社が提供する楽曲カタログは限定的なものになるという。
Amazonにメッセージを送信してコメントを求めたが、すぐに得ることはできなかった。
Amazonの計画に詳しい匿名の音楽業界筋の話として同記事が報じたところによると、同サービスでは最新の楽曲は提供されないという。最も新しいものでも約6カ月前に発売された楽曲になる。また、同サービスは、Amazonが年額99ドルで米国において提供している既存の「Amazon Prime」メンバーシッププログラムの一部になるという。Primeには、Amazonで購入した一部製品を2日以内に無料で配送するサービスや、Netflix風のストリーミング動画サービスが含まれる。
Amazonにとって、主要なライバルより基本的に限定的な音楽サービスをPrimeに追加することで、ストリーミング製品だけに魅力を感じる全く新しい顧客を獲得できる可能性は低い。しかし、Amazonが先頃、Primeの年会費を79ドルから値上げしたことを考えると、ストリーミング音楽の追加は既存のメンバーにとってボーナスとなるだろう。さらに、それによって、Primeはより均整のとれたサービス群になるだろう。
ストリーミング音楽分野は、依然としてメインストリームの消費者にはあまり浸透していないが、急速な成長を遂げており、競争もますます激しくなっている。スウェーデンに拠点を置くSpotifyや多数の小規模な新興企業が、Googleの「Play Music All Access」やまもなくAppleのものになる「Beats Music」といった巨大企業の類似サービスと争っている。
同記事によると、Amazonは3大音楽レーベルに含まれるSony Music EntertainmentとWarner Music Group、さらに複数の独立系レーベルと既にライセンス契約を締結済みだという。売上高で世界最大のレコード会社であるUniversal Music Groupの動向は確認されていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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