Google傘下の動画大手YouTubeは米国時間5月29日、動画のストリーミング品質を解析する新しいツールをリリースした。より多くのユーザーが動画を高精細度で視聴できるようにするという同社の目標に向けたものである。
「Google Video Quality Report」は、2014年1月に提供開始されたカナダに加えて、米国で提供されている。ストリーミング動画の画質を3つの基準で比較するものだ。「HD Verified」は、プロバイダーがHD動画を720p以上の解像度でバッファリングや中断なく一貫して提供できる状態であることを表す。「Standard Definition」は360pでの中断のない動画ストリーミング、「Lower Definition」は360p未満で動画を再生し、中断がよくある状態を表す。
YouTubeは、同ツールの米国でのリリースを発表するブログ投稿で、ユーザーのプライバシーを尊重し、収集したデータを匿名化していると述べた。評価は「ユーザーではなく、ネットワークを中心とするもの」であり、ユーザーデータは保存されず、サンプルは匿名化されると、同レポートの評価方法には記されている。
Googleは、同ツールの提供範囲を今後数カ月のうちにさらに多くの国に拡大する予定だと述べている。同レポートには、現時点でストリーミング動画品質を改善するための7つのアドバイスが提供されている。それには、ルームメートが帯域幅を占有していないか確認することや、Wi-Fiルータの近くに移動することといった基本的な対策などが含まれている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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