パキスタンにいる人たちは今後、特定のツイートを目にすることができなくなった。これは、ある政府当局者がそれらのツイートを「冒とく的」あるいは「非道徳的」と断定し、Twitterが同当局者からの取り下げ要求に従ったためだ。
The New York Times(NYT)が米国時間5月22日に報じたところによると、パキスタン電気通信庁(Pakistan Telecommunications Authority)のAbdul Batin氏はTwitterに対し、同国で表示される一連のツイートを削除するよう要請したという。NYTによると、問題のツイートには、預言者ムハンマドの落書きや、燃えているコーランの写真のほか、反イスラムのブロガーや米国のあるポルノ俳優が投稿したメッセージが掲載されているという。
法科大学の専門家や電子フロンティア財団(EFF)が共同で設立した「Chilling Effects Clearinghouse」に詳細が記されている通り、最初の要請は5月5日付で、最も新しい要請は14日付となっている。今回の計5件の要請は、Twitterがパキスタンでコンテンツの取り下げに応じた初めてのケースだ。
The New York Timesによれば、特定の国では現地法に違反している可能性のある特定のツイートをブロックする方が、サイト全体を遮断するよりも良いと、Twitterは主張しているという。同社は先ごろ、ほんの一部のツイートが原因で、トルコでサイト全体へのアクセスが遮断されてしまっていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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