ソーシャルネットワーキングサイトのTwitterがドイツの音楽ストリーミングサービスSoundCloudの買収に興味を持っている可能性があると報じられてから一夜が明け、今度は同社が買収を見送ったとのうわさが浮上した。
The Wall Street JournalとドイツのDer Spiegelはともに米国時間5月20日、事情に詳しい情報筋の話として、Twitterが買収交渉から身を引いたと報じている。ある情報筋はWall Street Journalに「計算が合わなかった」と述べた。
うわさの発端は、TwitterがSoundCloudの買収に向けた「取引を検討中」だと19日に報じられたことだった。SoundCloudは、個人やDJ、バンドにいたるまでのあらゆるユーザーを対象に、音声クリップのアップロードと共有を可能にしている。買収が実現すれば、Twitterにとって過去最大の買収となるはずだった。
SoundCloudは2013年、資金調達ラウンドで評価額7億ドルとし、6000万ドルを調達した。Twitterによるこれまでで最も高額な買収は、2013年10月に約3億5000万ドルで取得した広告ネットワークのMoPubだった。
Twitterが非公開企業であるSoundCloudのような企業を買収したいと考える明らかな理由は2つある。まず、Twitterはかなり以前から音楽業界に参入することを望んでいる。独自の「#Music」アプリに代表される同社のこれまでの試みは、概して成功していない。2つめは、SoundCloudが世界中に2億5000万人ものユーザーを抱えているとされることだ。成長促進の手段を求めるソーシャルネットワーク企業であるTwitterに、恩恵をもたらす可能性がある。
しかし、Twitterにとってこれら2つは、大枚をはたくに足る、十分な理由にはならなかったようだ。
米CNETはTwitterとSoundCloudにコメントを求めたが、回答は得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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