サムスンは、SF映画「バーチャル・ウォーズ」の世界を実現する最初の企業になるかもしれない。報道によると同社は、ソニーの「Project Morpheus」やFacebookの「Oculus Rift」に先駆けて仮想現実(Virtual Reality:VR)ヘッドセットを発売する可能性がある。
記事によると、うわさのサムスン製VRヘッドセットは「GALAXY S5」や「GALAXY Note 3」などサムスン製スマートフォンおよびタブレットの「GALAXY」シリーズに対応し、頭にストラップで装着すると、目の前に画面が現れてゲームの中に入り込んだように感じられるという。
Engadgetによると、このVRヘッドセットは2014年中に発売される可能性があり、Project MorpheusやOculus Riftより先に店頭に並ぶかもしれないという。
ただし、サムスンはコメントを控えた。
このうわさのヘッドセットは、GALAXYデバイスと連携することによって「Android」ゲームに没入感をもたらすかもしれない。ただし、この点について筆者はやや懐疑的だ。モバイルデバイスではプロセッサやグラフィックスに限界があり、そのためモバイルゲームのスケールは小さくなりがちだ。きめが粗く現実感の薄い仮想現実など誰も欲しがらない。そういうものは1990年代にもあったが、当時は誰も買わなかった。
これに対し、Oculus RiftはPCに対応するため(ただしAndroid版も提供される予定)、必要なグラフィックスやプロセッサの性能は満たされており、一方のProject Morpheusは「PlayStation」に対応する。したがって、どちらのシステムもはるかに多くの処理を意のままにこなすことができ、より現実に近いVR体験が得られる。
Oculus Riftの開発元であるOculus VRは、先ごろFacebookに20億ドルで買収された。この動きは、大企業各社が仮想現実を、実際に利益が得られる現実と考えていることを示している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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