[ブックレビュー]モノを増やさないという信念--「モノが少ないと快適に働ける」

東洋経済新報社
詳細:単行本 / 179ページ / 東洋経済新報社 / 価格:1404円 / 著者:土橋正 / 発売日:2014/02/21 / 外形寸法 (H×W×D):19.0cm×13.0cm×1.5cm / 重量:0.2 kg
内容:スッキリとしたデスクで働きたいと願っていても、なかなかその状態をキープをすることが難しいという人もいるだろう。しかしモノが少なく、美しいデスクは多くの“良いこと”を仕事にもたらす。
Amazon.co.jpアソシエイト

 かつては、自分もスッキリと片付いたデスクで仕事をしていたはずなのに、ふと見回すと、机の上には複数のペンやら書類やら名刺やらが積み重なっていて、今にも雪崩を起こしそうなっている。そのうち、ノート1冊がやっと置けるスペースで、窮屈に仕事をするのにも慣れて、モノを倒さずにすり抜ける術まで身につけたりしている。思い当たる節があるなら、ぜひとも本書を読むことをお勧めする。

 余計なモノを持たず、置かず、最小限にするということ。そのこと自体に憧れる人がかなりの数いることからも、いらないモノやいるかどうか分からないモノで溢れかえった環境で生活している人が、いかに多いか分かるというものだ。モノを増やさないという著者の信念が、文房具などの道具に「多機能性を求めない」という考えに及んでいるのが面白い。紙類をなくしたり、たくさんのモノを置かないというのは、他書でもみかける整理術ではあるが、単機能を求めるというのは、著者独自の哲学だ。

 いろいろと、便利なモノがそろっている方が、仕事がはかどるような気がするが、それは気のせいであり、実際には、部屋も机も余裕がある方がいいのかもしれない。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]