トランスリミットは5月14日、リアルタイム対戦型の脳トレアプリ「BrainWars(ブレインウォーズ)」を公開した。アプリのダウンロードやプレイは無料で、オプション機能などに課金が発生する。まずはiOS版から提供し、6月にはAndroid版も提供する予定。同社では2014年内に500万ダウンロードを目指す。
BrainWarsは、世界中のプレイヤーとリアルタイムに戦える脳トレアプリ。ランダムにマッチングしたユーザー同士で20秒、3ラウンドのミニゲームを解きながら、スピードや正確性などのスコアを競い合う。もちろん、リアルの友人を指定して対戦することも可能だ。どのように対戦するのかは、実際に動画を見てほしい。
ミニゲームは「正しい記号を選択する」「矢印の方向にフリックする」など、誰でも理解できるシンプルな内容で、年代を問わず楽しめる。対戦中は画面上部のゲージバーがスコアによって左右するため、どちらがその瞬間に勝っているのかがすぐに分かる。ゲームは当初12種類を用意しており、アップデートによって24種類まで増やす予定だ。
対戦の成績によってプレイヤーの“脳力パラメータ”がホーム画面に表示される。対戦を重ねることで、このパラメータが成長し“ひよこ”や“ワシ”などの称号を得られる。この数値を使った全世界のプレイヤーのランキングを見ることも可能だ。
また対戦結果はFacebookやTwitterに共有でき、それを見た友人がリンクからアプリへアクセスして、投稿者のプレイデータと戦うことができる。アプリを開発したトランスリミット代表取締役社長の高場大樹氏によれば「マリオカートの“ゴースト”のようなイメージ」だという。
この仕組みを応用して、将来的には「芸能人などが遊んだデータをシェアして、ファンが対戦できるような新たなコミュニケーションの形を作りたい」と高場氏は話す。また、企業のマスコットキャラクタと対戦できるタイアップ企画なども考えてきたいそうだ。
アプリは基本無料で遊べるが、課金アイテムの“コイン”を消費することで、待ち時間を短縮できるアイテムを購入したり、対戦中に自身が得意なミニゲームを選べる権利などを得られるようにする。ただし、当面はユーザー数の拡大を優先していきたいとしている。
トランスリミットは、サイバーエージェント出身のエンジニアによって1月に設立されたばかりのスタートアップで、正式メンバーは現在4人。すでにMOVIDA JAPAN、Skyland Ventures、East Venturesから出資を受けている。出資額はMOVIDA JAPANとSkyland Venturesがそれぞれ1000万円で、East Venturesは非公開。
同社の代表取締役である高場氏は、サイバーエージェントでアメーバピグの海外版である「Ameba Pico World」やスマートフォン向けソーシャルゲームの「ガールフレンド(仮)」などのサービス開発に携わってきたサーバサイドエンジニアだ。
高場氏は、Ameba Pico Worldに携わっていた際、言葉や文化の違いから、サービス内で国や地域ごとに独立したコミュニティが生まれてしまい、ユーザー間で円滑なコミュニケーションができていないことを課題に感じたという。その経験をもとに、シンプルなアクション操作だけで、言語や知識に依存しない“ノンバーバルコミュニケーション”が可能な脳トレアプリを着想したのだという。
そのため当初から世界展開を視野に入れており、日本語と英語に対応している。今後はユーザーの多い国や地域から順次、言語対応していく予定だという。またアプリについては、スマートフォンならではの操作感を活かしたミニゲームを増やしていくほか、ゲーム終了後にフレンド申請をしたり、相手のプレイを称えたりできる機能を追加していきたいとしている。
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