MicrosoftによるNokiaのDevices and Services部門買収の完了を発表する声明で、MicrosoftのDevices Groupでエグゼクティブバイスプレジデントに就任したNokiaの元最高経営責任者(CEO)Stephen Elop氏は米国時間4月25日、次のように述べた。「大半の人がPCを持っていないし、今後も持つことはないだろう」
さらに同氏は「彼らは『Windows』や『Office』、それに類するものに接したことがない。彼らの生活の中では今後も接することはないだろう」と続け、「次の10億人」と呼ばれる人々はPCの上で動くOfficeではなく、「Skype」のようなサービスを初めに目にするだろうと述べた。
これにはおそらく、PCを主戦場としてきたMicrosoftの新CEOSatya Nadella氏も賛同するだろう。Nadella氏は新しく「モバイルファースト、クラウドファースト」を掲げている。
また先週の決算発表で、PCについては過去形で話した。
「これまでは基本的にPC市場に取り組んできた。現在はPC市場よりも大きな市場にいる」(Nadella氏)
Nokiaの「Lumia 2520」が、大きな市場、そしてNokiaからMicrosoftにもたらされるモバイル製品の好例である。
その中身はPC風の「Surface Pro」とは大きく異なり、その一歩先を行っている。
Microsoftはこの先、モバイル分野でどのような手を打つのだろうか。Lumiaブランドの電話機やタブレットは生き続けるのだろうか。
まず最初の質問について言うと、よりモバイル性の高い「Surface Mini」の準備が進められている可能性が十分にあり、その中身もLumia 2520と似たものになるだろうという状況がある。
そして2つ目の質問については、Microsoft自身も模索中なのではないかと筆者は考えている。しかし、同社のコンシューマー用製品は今後、従来のPCとは関連性の低いものになることは明らかだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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