しかし、長い目で見るとロボットは、確実に近づきつつある高齢化社会という、先進国の多くが抱えている問題に対処する唯一の方法になる可能性を持っている。
政府は既に、高齢者が必要としているケア、そしてケアに携わる介護者のコストを負担するのが難しくなってきていると実感している。Angle氏は「われわれは、人々が彼らの望み通りに自宅で、できる限り長きにわたって自立した生活を営めるようにするテクノロジを見つけ出す必要があり、それができなければ社会は生活水準の低下に直面するだろう」と警告している。
1960~80年代生まれの多くは30年後、年を感じた時点で、自宅でロボットとともに生活するか、介護ホームといった施設に引っ越すかという選択肢を手にしているかもしれない。その頃のロボットはダレクのような見た目ではなく、ベストフレンドにずっと近い見た目となっているはずだ。
介護業界にはもちろん他の企業も数多く存在しているが、Angle氏はロボットが答えになると確信している。同氏は「iRobotを応援してくれるのであれば素晴らしいが、そうでなくても他社を応援するようにしてほしい。またそれとは別に、ロボットが生活の場に入ってきて、われわれが自立した生活を送れるようにする能力が時とともに高まるよう、ロボットを応援してほしい。というのも、われわれにはそういった世界が必要なためだ」と語っている。
TechRepublicはiRobotの招待でミュンヘンに飛び、Colin Angle氏に話を聞いた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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