クラウド会計ソフトを手掛けるfreeeは4月23日、DCMとインフィニティ・ベンチャーズ LLPの関連ファンドを引受先とし、総額8億円の第三者割当増資を実施したと発表した。プロダクト開発、カスタマーサポート、マーケティング活動などの拡大に充てるという。
開発チームを拡充し、給与計算、経費精算などに代表されるスモールビジネスのバックオフィス業務の自動化を目指す。給与計算機能を含む新たなプロダクトは、2014年夏頃までにリリースする予定だ。
また、同社が3月27日に発足させた「スモールビジネスラボ」などを通じて、スモールビジネスについてより理解を深めるための調査や、それを用いた提言を積極的に行っていくという。今後、「“スモールビジネスをサポートするNo.1ブランド”となることを目指す」としている。
今回の増資についてfreeeの代表取締役である佐々木大輔氏は、「資金調達活動をしていく中で、グローバルに展開するベンチャーキャピタルの強さを感じ、DCMを中心とする既存投資家からの調達を決めた」としている。
クラウド会計ソフト「freee」は、あらかじめ銀行やクレジットカードのアカウント情報を登録しておくことで、入出金の情報を自動で記帳し、勘定科目を付与、仕訳までできるサービス。記帳した情報をもとに、出納帳や仕訳帳、総勘定元帳、決算書などの出力もできる。
3月25日には、クレジットカード決済に対応したPOSレジアプリ「Square レジ」と連携。Square レジに記録された売上データが、すべて自動でfreeeに会計データとして取り込めるようになった。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス