マーベラスAQLは4月15日、キッズ向けアミューズメントマシン「パズドラZ テイマーバトル」を、今夏から稼働することを発表した。
本作は、ガンホー・オンライン・エンタ-テイメント(ガンホー)が発売したニンテンドー3DS用ソフト「パズドラZ」の世界観を継承した、キッズ向けのカードゲームマシン。
マシンには、メインの液晶モニタのほかにタッチモニタを搭載。パズドラシリーズのようにドロップを動かし3つ並べて消すというルールを採用。5色あるうちの3色と回復のドロップが登場する形で、従来のシリーズよりもコンボが作りやすい仕様となっている。
バトルすることで手に入る「モンスターチケット」には特徴があり、一度だけ使える「Zボーナス」というシステムを搭載。ボーナススロットに挿入してチカラを解放すると、バトルが有利になるなどさまざまなメリットがある。ただし一度使用するとZボーナスの部分が切り取られてしまい、使えなくなる。なおモンスターカードとしては継続して使用可能。
このシステムにより“だぶりカード”というような同じカードを複数枚持っていたり、やや能力が低く使いどころが少なくなるカードにも光が当たることを意図しているという。
ほかにもパズドラシリーズでおなじみのモンスターの進化についてもモンスターチケットで表現。内部プリンタを搭載し、モンスターチケットはプレイの度に更新。時には絵柄も変化するという。モンスターを成長させる遊びがデータだけではなく、実際に見て手で触れられることで、子どもたちがキャラクターをより身近な存在に感じられることを狙いとしている。
マシンはオンライン接続により逐次アップデートされ、それに合わせてモンスターの追加や「曜日ダンジョン」のような施策、パズドラZとの連動企画も行われるとしている。
本作の制作の経緯について、ガンホー・オンライン・エンタ-テイメント代表取締役社長CEO エグゼクティブプロデューサーの森下一喜氏は、パズドラZを開発中のタイミングでマーベラスAQL側から提案を受けたことを明かした。森下氏によれば、パズドラZは1月末の段階で130万本を出荷しているヒットタイトル。しかし、発売前に販売目標をミリオンと掲げたところ、冷ややかな反応が多かったという。「スマートフォンのゲームがコンシューマで売れるのか、懐疑的な見方をされていたときに熱い提案をいただいたのがきっかけ」(森下氏)
ちなみにすでにスクウェア・エニックスからアーケード向け「パズドラ バトルトーナメント ―ラズール王国とマドロミドラゴン―」の稼働が決まっているが、こちらはスマートフォン向け「パズル&ドラゴン」のスピンオフ、本作はパズドラZのスピンオフとしてそれぞれ展開していくという。またパズドラZとしての次回作については「検討を進めている」(森下氏)としている。
マーベラスAQL代表取締役社長 執行役員COOの許田周一氏は、本作の狙うところとしてアミューズメント業界の活性化を挙げた。「厳しい状況とされているなかでも、数少ない成長分野がキッズアミューズメント分野。今後を見据えて新しいユーザーが入ってくることは必須であり、さらにパズドラを遊んでない小さな子供にも遊んでいただき、パズドラワールドの拡張を狙いたい」としている。
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