サンフランシスコ発--クラウドストレージを提供するDropboxは、すべての写真をバックアップする保存先としてだけでなく、写真を共有して公開する主要な手段となることを望んでいる。同社は米国時間4月9日、「iOS」と「Android」向けに「Carousel」アプリをリリースし、ユーザーがこれまでに撮影してオンラインに保存した写真とこれから撮影する写真のすべてをまとめるための手段を提供した。
Dropboxによる一連の力強い発表の締めくくりとして9日に発表されたCarouselは、写真をユーザーのDropboxアカウントにオンラインで保存することにより、複数の端末間で同期するというもの。アプリの最下部にある年と月が表示される部分をクリックすることによって、時系列にスクロールして、アカウントに最初に保存したものまで遡って写真を検索することができる。
Dropboxが2013年に買収した、電子メール管理モバイルアプリを手掛けるMailboxの共同創設者Gentry Underwood氏の場合、最初に保存した写真の日付は1976年だ。Underwood氏は、聴衆の写真を撮影して、iOSとAndroidをそれぞれ搭載するスマートフォン上にリアルタイムにそれらを表示し、同アプリのスピーディな同期も披露した。
ユーザーはCarouselを使用することにより、写真のコレクションを電子メールや電話の連絡先リスト内のユーザーと共有することができる。Underwood氏のデモでは、一度に数百枚もの写真を共有する様子が披露された。「チャットやSMSのような感覚で使えるように設計した」とUnderwood氏は述べた。
Carouselで重要なのは、端末上に保存される写真はないという点だ。つまり、同社は現行のDropboxユーザーが、Carouselをモバイル写真を自動同期するためのより実用的な手段(そのようなサービスは、米Yahooの「Flickr」アプリやGoogleの「Google+」アプリで既に提供されている)とみなすだけでなく、おそらくはより多くのストレージを購入しなければならなくなることを狙っている。Dropboxは現在、2Gバイトのストレージを無料提供しているが、それ以上は100Gバイトごとに月額9.99ドルとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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