Qualcomm Technologies は米国時間4月7日、高度なLTE技術に対応した、同社製品としては最も高性能の次世代64ビットプロセッサ、「Snapdragon 810」および「Snapdragon 808」を発表した。
この2製品をもって、スマートフォンやタブレットといったモバイル機器向けの同社64ビットLTE対応チップセットのラインアップが完成するとQualcommは7日に声明で述べた。
両プロセッサとも、LTE-Advancedのカテゴリ6対応マルチモードモデムを搭載し、理論上は下り最大300Mbps、上り最大50Mbpsの伝送速度を実現する。米国における現行の4G LTE技術は、それよりはるかに遅い速度しか達成していない。
Qualcommは現在、64ビットプロセッサに全力で取り組んでいるという。
「今回の発表はQualcomm Technologiesが64ビット技術の牽引に注力していることを裏付けるもので(中略)2014年後半にはさらなる詳細を明らかにする予定だ」と同社は述べている。
Snapdragon 810は、これまでのSnapdragon製品中で最速となり、CPUは64ビットクアッドコアであるARMの「Cortex-A57」および「Cortex-A53」を組み合わせている。
また同製品は、Qualcommの新しいGPU「Adreno 430」も採用しているが、これは「Adreno 420」と比較してグラフィックス性能が最大30%高速化し、消費電力は最大20%減少している。
Snapdragon 810および808のサンプル出荷は2014年第3四半期に開始予定で、搭載製品の登場は2015年上半期になる見通しだとQualcommは述べている。
Qualcommは2014年に入って、第3世代4G LTEモデムを搭載した64ビット対応の「Snapdragon 610」および「Snapdragon 615」プロセッサを発表している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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