電気通信事業者協会(TCA)と携帯キャリア各社は4月7日、2014年3月末時点の携帯電話契約数を発表した。契約純増数では、ソフトバンクモバイルが64万9500件で首位。前月に首位だったNTTドコモは51万5500件で2位となり、KDDIが49万4600件で3位だった。3社を合計すると165万9700件の純増。
NTTドコモ | au(KDDI) | ソフトバンクモバイル | |
---|---|---|---|
1月 | 14万200件 | 18万9900件 | 24万9900件 |
2月 | 26万7900件 | 22万500件 | 26万6000件 |
3月 | 51万5500件 | 49万4600件 | 64万9500件 |
3月は新生活シーズンの需要期と消費税増税前が重なったこともあり、各社ともに契約数が大幅に増加した。ソフトバンクはドコモに10万件以上の差を付けて首位を奪い返し、年間純増数でも344万5500件となり4年連続首位を達成。同社では、iPhoneに加えてAndroid端末「AQUOS PHONE Xx mini」や通信モジュールを搭載したヘルスケア機器「スマート体組成計 301SI」の売上が好調だった点や、ネットワークに対する評価が高まっている点などを要因として挙げた。
一方のドコモは、2013年12月に約2年ぶり首位を奪回したが、その後は最下位(1月)、首位(2月)、2位(3月)と順位がめまぐるしく変動している。この点について同社は、単月ベースでは変動があるものの、iPhoneの販売好調などを追い風に3月までの下期全体では上期に比べて大幅に契約数を伸ばしているため、結果は前向きに捉えているという。
MNP(携帯電話番号ポータビリティ)は、KDDIが5万2300件の転入超過で30カ月連続でのトップとなり、続いてソフトバンクが4万6600件の転入となった。ドコモはマイナス9万3800件で2月に比べて転出超過数が拡大しているが、2013年同時期と比較すると改善しているとコメント。「今四半期は新規需要が高まる時期なので学割などを武器に顧客獲得に向けて販売を強化していきたい」としている。
NTTドコモ | au(KDDI) | ソフトバンクモバイル | |
---|---|---|---|
1月 | -8万1000件 | 4万6900件 | 3万6000件 |
2月 | -4万8100件 | 4万1600件 | 9000件 |
3月 | -9万3800件 | 5万2300件 | 4万6600件 |
またKDDIは、30か月MNP首位を守った点について、「auの学割」と「U-25家族セット割り」といった割引プラン、800MHzのLTEのエリアが実人口カバー率99%を達成した点や、「auスマートパス」が1000万加入者を超え浸透した点などが好調要因であるコメント。今後も端末、通信エリア、サービスそれぞれを拡充したいとしている。
なおTCAによると、月次データの毎月発表は3月分をもって終了となり、4月分以降の契約数については四半期ごとに各社が発表する契約数をとりまとめ、公表するとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」